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【出前はやってるだけじゃダメ!】老舗の個人寿司屋が生き残るには?どうすればいいのか?

なんら努力をしていなかった?

 

回転寿司が登場したのは、大阪万博の時ですから1970年。それから45年余りで、今や「寿司」と言えば「回るもの」になりました。当時からしたら、まったく嘘のようです。そして現在では、電子パネルで席から注文して回ってくるどころか直接機械が運んできてくれます。

回転寿司は、フランチャイズ化し、幾多のビジネスコーディネイターたちが関わって、より美味しく、より手軽に、より入りやすい店舗を開発してきました。

その間、老舗の寿司店は、正直なところ、なんら(ビジネスを広げる)努力をしなかったのですから、差がつくのは当然と言えば当然。

 

それでも、バブル期には、間違いなく「老舗の寿司店」の方が強かったように思えましたから、景気によるところが否めませんが、
それでも、回転寿司の方が「時代にマッチさせてきた」ということです。

 

真っ向勝負は絶対に避けること

 

いまや、回転寿司屋は、①大きな駐車場を持ち、②奇麗な店で、③安心した価格で、しかも④そこそこに美味しい。
財布を預かるお母さんが、どうして「時価」かも知れない寿司店に入るでしょう。
つまり、よほどのことがない限りは、ファミリーレストランである「回転寿司」の客層を奪うことはできません。

では、老舗の寿司屋が生き残るにはどうしたらよいのか?
ただ朽ち果てていくしかないのか?

日本でも愛されている三国志で、蜀の軍師である諸葛亮孔明は、数千の兵で、はるかに大きい曹操軍に勝利をおさめています。
そこが三国志の醍醐味であり、人気であるわけですが、孔明の策には共通点があります。
ほとんど「真っ向勝負」を避けていること。

正面から「味で勝負!」とか、言いたくなりそうですが、資本力でも宣伝力でも劣る老舗寿司店が大手フランチャイザーに叶うはずがありません。

 

競争のスタートラインを揃える

 

答えは意外に簡単です。回る所で勝負にならないなら、回らない所で闘えばいいのです。

古来からやっている「出前」。最近の回転寿司店は、デリバリーなどと言ったりしますが。やっていることは「出前」です。

 

大手フランチャイズの寿司店は、とにかく「出前が遅い」。
時には「事前予約」まで必要です。

当然。カウンターの周りには、たくさんの客が回ってくる寿司を待っているのですから。

この点では、老舗の寿司店が圧倒的に有利な立場なのです。

 

「今でも出前はやってるよ」

そうおっしゃるでしょうが、実は、やっているようでやっていません。

家々に配布されているメニューはどうでしょう?
回転寿司店のチラシよりも美味しそうですか?
使っている桶はどうですか?

デリバリー専門のサイトに登録はしていますか?

 

デリバリー寿司のキモは

 

デリバリーは価格もハッキリしていますから、土俵は同じ。
工夫すべきは、メニューと配布範囲です。

無論、美味しく速くなければ意味はありませんが。

 

 

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